円空仏 The Extraordinary Sculptures of Japan


江戸時代の日本に、12万体もの神仏像を彫った僧がいた――

円空が各地の木の中に神仏を見いだし、その土地の庶民の祈りを彫り出した偉業は、自然崇拝が見直される現代の日本でこそもっと知られるべきであり、またクールジャパンとして世界に伝えるべき芸術品だとの思いから制作された写真集。

黒い背景で撮影されることが多い円空仏。本書は白い背景にこだわり、写真家グレート・ザ・歌舞伎町が美しく撮りおろした写真によって、円空が生涯願い続けた「衆生済度」の思想を、往年の円空ファンのみならず、若い世代や海外の方へも直感的に分かりやすく伝え、円空入門書として活用できるように構成したスタイリッシュで画期的なビジュアルブックです。 広く崇敬を集める円空仏の中でも、これまで書籍などで取り上げられることが少なかった作品を中心に掲載。特に、岐阜県岩屋観音所蔵の「薬師如来像」と「十一面観音像」は約30年ぶりにお堂から出された際に撮影しました。 また、仏像のみならず、円空が訪れた土地の風土や自然美を感じられるような風景写真や円空研究の第一人者として知られる、円空学会顧問・長谷川公茂氏のインタビューをフランス語の対訳付きで掲載。 

【円空とは?】 

江戸時代に美濃国(現在の岐阜県)に生まれ、各地を放浪しながら生涯で12万体の神仏像(現存するのは5000体ほど)を彫ったと伝えられている遊行僧。円空が残した仏像は「円空仏」と呼ばれ、従来の仏像の概念を覆すオリジナリティは「江戸のアヴァンギャルド」とも評されている。